耳のしくみ・聴覚障害・ろう者の歴史を図で整理|全国手話検定準1級の勉強

今日は、全国手話検定準1級の筆記対策として、耳のしくみや聴覚障害について勉強しました。

手話の試験というと、単語や表現を覚えるイメージが強いですが、準1級の勉強では、耳のしくみやろう者・手話の歴史にも触れます。名前や年号を読むだけでは、なかなか頭に入りません。

そこで今回は、用意した図を印刷し、音が聞こえる流れや難聴の種類を整理しました。身体障害者手帳の等級も補足として確認し、後半ではろう者・手話に関する歴史を年表で振り返っています。

耳のしくみと難聴の種類を印刷し、赤ペンで要点を書き込んだ勉強資料
図を印刷し、覚えておきたいところに書き込みながら勉強しました。

耳のしくみと、音が聞こえるまでの流れ

耳は、大きく外耳・中耳・内耳の3つに分かれています。

外耳・中耳・内耳の構造と、音が入ってから脳に届くまでの流れを示した図
耳の部位と音の伝わり方を整理した模式図です。画像をタップすると拡大できます(別タブ)。

音が聞こえるまでの主な順番は、次のとおりです。

  1. 耳介
  2. 外耳道
  3. 鼓膜
  4. 耳小骨
  5. 蝸牛
  6. 聴神経
  7. 脳

部位の名前を一つずつ覚えるより、音がどこを通り、どのように伝わるのかを順番に追う方が、自分には分かりやすく感じました。

  • 外耳:耳介で音を集め、外耳道を通して鼓膜へ導く
  • 中耳:鼓膜から伝わった振動を、耳小骨が内耳へ伝える
  • 内耳:蝸牛の中の有毛細胞が、振動を電気信号に変える
  • 聴神経:その信号を脳へ伝える

「振動として伝わるところ」と「電気信号に変わるところ」を分けると、流れをつかみやすくなります。

耳管と半規管の役割を整理する

耳の構造を勉強していて、自分が曖昧だったのが「耳管」と「半規管」です。名前は似ていますが、役割は異なります。

耳管(じかん)は、中耳と鼻の奥をつなぐ管です。鼓膜の内側と外側の気圧を調整する働きに関わります。飛行機に乗ったときなどに耳が詰まったように感じるのは、こうした気圧の変化とも関係しています。

一方、半規管(はんきかん)は、頭の回転を感じ取る働きがあります。前庭とともに、体のバランスを保つ平衡感覚に関わる部分です。

耳というと音を聞く器官というイメージが強かったのですが、平衡感覚にも関わっていることを改めて整理できました。

難聴の種類|伝音難聴・感音難聴・混合難聴

難聴は、耳のどの部分に原因があるかによって分類されます。今回は、次の3つを整理しました。

伝音難聴

主に外耳や中耳に原因があり、音の振動が内耳まで伝わりにくくなる難聴です。

感音難聴

主に内耳や聴神経などに原因がある難聴です。音が小さく感じるだけでなく、音がゆがんで聞こえたり、言葉を聞き取りにくくなったりすることがあります。

混合難聴

伝音難聴と感音難聴の両方の要素がある状態です。

覚えるときは、まず次のように部位と結び付けると整理しやすそうです。

  • 外耳・中耳 → 伝音難聴
  • 内耳・聴神経など → 感音難聴
  • 両方の要素がある → 混合難聴

補足として確認した、聴力レベルと身体障害者手帳

耳について勉強していると、「dB(デシベル)」という単位も出てきます。聴覚障害による身体障害者手帳では、聴力レベルなどに応じた認定基準が設けられています。

ここは、聞こえと制度の関係を理解するための補足として整理しました。

聴力レベルによる身体障害者手帳の2級・3級・4級・6級の主な目安をまとめた図
図の数値は、両耳それぞれの聴力レベルによる主な目安です。画像をタップすると拡大できます(別タブ)。
  • 両耳それぞれ100dB以上 → 2級
  • 両耳それぞれ90dB以上 → 3級
  • 両耳それぞれ80dB以上 → 4級の基準の一つ
  • 両耳それぞれ70dB以上 → 6級の基準の一つ

ただし、この図は試験勉強のために主な目安をまとめたものです。実際の認定には、聴力レベル以外の条件もあります。細かな基準まで広げると分かりにくくなるため、ここでは図の大まかな対応だけ覚えることにしました。

また、聴覚障害の等級には1級と5級はありません。

耳の勉強から、ろう者・手話の歴史へ

今回勉強していて感じたのは、耳のしくみや聴覚障害の知識が、教育やコミュニケーション、情報保障、社会参加にもつながっているということです。

そこで、耳について学ぶのとあわせて、ろう者や手話を取り巻く歴史も年表で整理しました。

京都盲唖院、ミラノ会議、全日本ろうあ連盟、障害者権利条約などを並べたろう者・手話の歴史年表
今回の勉強で取り上げた出来事をまとめた年表です。画像をタップすると拡大できます(別タブ)。
  • 1878年:京都盲唖院の開設。日本のろう教育の始まりを学ぶうえで、大切な出来事です。
  • 1880年:ミラノ会議。口話法を優位とする決議がなされ、ろう教育で手話の使用が抑えられる流れに影響しました。
  • 1906年:第1回全国聾唖教育大会。全国のろう者や教育関係者が集まった大会です。
  • 1947年:全日本ろうあ連盟の結成。ろう者の権利や社会参加を求める活動につながっていきます。
  • 2006年:障害者権利条約の採択。国連総会で採択されました。日本の批准は2014年です。
  • 2011年:障害者基本法の改正。「言語(手話を含む。)」と明記されました。
  • 2013年:障害者総合支援法の施行。4月に施行され、障害福祉サービスなどの対象に難病等が加わりました。
  • 2016年:障害者差別解消法の施行。障害を理由とする差別の解消に向けた法律です。

年号だけでなく、「開設」「結成」「採択」「施行」と、何が起きた年なのかをセットで覚えるようにしたいです。

年表の最後にある2024年は、改正障害者差別解消法が施行された年です。4月から、民間事業者による合理的配慮の提供も義務になりました。

耳の構造だけを見ると「体のしくみ」の勉強ですが、その先には、ろう教育や手話、権利、制度の歴史があります。一緒に整理すると、それぞれを単独で暗記するより、つながりを感じながら覚えられそうです。

今日の勉強で覚えておきたいこと

今回、特に忘れないようにしたいのは、次の3つです。

音の流れは、部位と働きをセットで

外耳が音を集め、中耳が振動を伝え、蝸牛で電気信号に変わり、聴神経を通って脳へ届く。この流れを図を見ずに思い出せるようにしたいです。

耳管は気圧の調整、半規管は平衡感覚

自分が曖昧だったところです。名前が似ているので、図の位置と役割を一緒に確認しておこうと思います。

難聴の種類は、原因となる部位から整理

外耳・中耳は伝音難聴、内耳・聴神経などは感音難聴、両方の要素がある場合は混合難聴。まずは、この違いを押さえておきたいです。

今回の勉強に使ったテキスト

今回使ったのは、『改訂 よくわかる!手話の筆記試験対策テキスト』です。

このテキストをもとに、耳のしくみや難聴の種類、ろう者・手話の歴史を勉強しました。記事に載せた図や年表は、学んだことを自分なりに整理するために作ったものです。

図で大まかな流れをつかんでから、テキストの説明を読み返しながら復習していこうと思います。同じ内容を詳しく学びたい方は、こちらのテキストも参考になると思います。

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まとめ

図や年表にまとめたことで、耳のしくみから手話の歴史まで、学んだ内容のつながりを整理できました。耳管と半規管の違いも、引き続き復習していこうと思います。