全国手話検定4級の過去問傾向|単語・短文・面接
4級の過去問題集を見比べ、私が復習するときに気を付けたい語と、短文で問われる情報を整理しました。過去問の出現回数は、次回の出題予想ではありません。教材の映像でどこを重点的に見直すかを決めるために使います。

4級で特に押さえたいこと
4級の短文で目立ったのは、日時・数字と場所・施設です。各16問で、確認した短文60問の半分以上を合わせて占めました。さらに面接の表現テーマには、最近の出来事や旅行など、過去の経験を順序立てて話すものが続いています。
5級では自己紹介・家族の人数や身近な場所を中心に練習しました。4級ではその土台の上で、「いつ行ったか」「どこで何をしたか」「なぜ予定が変わったか」といった関係を短文からつかみ、自分の経験を伝える練習につなげます。
公式の4級の到達目安には、1日・1週間・1か月・1年間の出来事を理解して話すことや、都道府県名を表すことも含まれます。以下の頻出語は復習の入口にし、時間表現と地名はテキスト全体で確認します。
※スマートフォンでは、表を左右に動かして右側の項目も確認できます。
| 正答で主に見分ける情報 | 短文60問中 | 過去問にあった答えの例 | 映像で確かめること |
|---|---|---|---|
| 場所・施設など | 16問 | レストラン、神社、奈良 | 誰がどこへ行く・住む・立ち寄るのか |
| 日時・数字 | 16問 | 午後2時、木曜日、1週間 | 時刻、曜日、期間など、数字が何を示すか |
| 物・食べ物 | 8問 | スカーフ、イカ | 何をもらう・食べる・見るのか |
| 行事・活動 | 8問 | 入学式、編み物 | 何をしたか、どの行事か |
この4つで60問中48問です。残る12問では、理由や気持ち、動物・自然、人物、天候、様子などが主な答えでした。これは答えを一つに分類した集計で、短文にほかの情報が含まれないという意味ではありません。面接では、最近の出来事や旅行などを時間の順に伝える練習も重ねます。
「いつ」の幅を変えて読み取る
過去問の日時・数字の答えには、時刻や曜日だけでなく、2か月、連休、年末、1週間、記念年数、順位、金額などもありました。4級では「数字を見たら何の数字か」を考える練習が役立ちます。
| 時間・数字の手がかり | 問いの例 | 確かめること |
|---|---|---|
| 1日の中 | 何時から何時までか | 始まる時刻と終わる時刻を逆にしない |
| 1週間の中 | 何曜日に行くか | 曜日と、その日にすることを結びつける |
| 1か月以上 | いつ・どのくらい続くか | 月の名前、期間、先の予定を区別する |
| 1年間の中 | いつの行事・思い出か | 季節、年末、去年・今年などを区別する |
| 数字の役割 | 何回・何位・いくらか | 回数、順位、金額のどれを示すかを見る |
表の問いは練習用に私が作ったもので、過去問の設問文ではありません。具体的な数字だけで決めず、誰が何をした話の中で出た数字かを教材の映像で確かめてください。
集計した資料と数え方
手元で確認した複数冊の4級過去問題集に載る、基本単語の読み取り180問、短文の読み取り60問を集計しました。書籍の年版を単位に数えており、試験実施年ごとの出題数を示しているわけではありません。資料が増えたら集計も見直します。
単語は「かめ/亀」「トラ/とら」など表記だけが異なるものを、集計上同じ語として数えました。短文は複数の情報を含む場合も、答えを選ぶときに主に見る情報を一つ選んで分類しています。この分類は私の復習用の目安です。
複数年版に出た基本単語
基本単語180問を表記ゆれをそろえて数えると、156語でした。そのうち23語が複数冊に出ています。「せまい」は3冊、ほかの22語は2冊です。語が再び出ることもありますが、同じ表現や選択肢が次の試験に出るとは限りません。
| 復習のまとまり | 複数年版に出た語 | 映像で確かめたいこと |
|---|---|---|
| 物・食べ物・服装 | さくらんぼ、ハンカチ、ミシン、冷蔵庫、背広、食べ放題 | 身近な物の形だけで決めず、手の動きまで見る |
| 動物・植物・自然 | とら、亀、猿、ひまわり、泉、湾 | 似て見える表現の位置・動き・表情を見比べる |
| 動作・変化 | 後はい、捨てる、残る、続く、育てる、負ける | 動作の向きや、前後の文脈も確認する |
| 状態・数量・場所 | せまい(3冊)、入院、平均、秋田、静か | 数字や地名など、関連する情報と一緒に見直す |
※「せまい」以外の表中の語は2冊に出ています。表記だけをそろえた分析なので、教材に載る元の書き方は確認してください。この23語だけでなく、基本単語全体を映像で見て読み取る練習が必要です。
複数冊に出た都道府県名は「秋田」ですが、短文の答えにはほかの地名も出ています。「秋田だけ覚える」という意味ではありません。 旅行先や住んでいる場所を読み取り、自分でも都道府県名を表せるよう、教材の地名を広く確認します。
短文で問われた情報
短文60問を、正答を選ぶときに主に見る情報で分けました。同じ文章が繰り返し出たという意味ではありません。
| 主に見る情報 | 60問中 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 場所・施設 | 16問 | 行き先、店や施設、地名を誰の行動と結びつけるか |
| 日時・数字 | 16問 | 曜日、時間帯、期間、数の違いを取り違えないか |
| 物・食べ物 | 8問 | 何を見た・買った・食べたかを捉える |
| 行事・活動 | 8問 | 何をしたか、どの催しに参加したかを見る |
| 理由・気持ち | 3問 | 感想と、その理由をつなげる |
| 動物・自然 | 3問 | 話題になっている動物や自然のものを見分ける |
| 人物・続柄 | 2問 | 誰について話しているかを確認する |
| 天候・原因 | 2問 | 天気が出来事にどう関わるかを追う |
| 様子・評価 | 2問 | どんな状態・印象だったかを見る |
答えが重なっても、問われる場面は変わる
短文の正答を比べると、次の語はそれぞれ2冊で答えになっていました。右欄は設問文の引用ではなく、過去問データに保存した場面の要約です。
| 重なった答え | 過去問に見られた二つの場面 | 練習の注意点 |
|---|---|---|
| レストラン | 花を届ける先/隣にできた店 | 行く先か、近くにある店かを見分ける |
| 神社 | 初詣の行き先/夫婦でお参りする場所 | 誰がいつ行くかも確認する |
| 奈良 | 家族の住む地域/友人との旅行先 | 住む場所と訪れた場所を区別する |
| 台風 | 夏まつりの中止/遠足の延期 | 何が中止・延期になったかを追う |
「リス」も2冊で答えになり、どちらも動物園でかわいいと思った動物を尋ねる近い場面でした。答えと場面の両方が似る例もありますが、その語だけで正解を決められるわけではありません。 教材の映像で、人物・日時・場所・出来事を結びつけて読み取ります。
よく見られた短文の型と練習例
過去問を並べると、出来事そのものより、一つの文から日時・場所・活動などを選ぶ型が参考になります。下の日本語は私が作った練習用のオリジナル例文です。過去問の原文でも、手話の語順を示すものでもありません。
| 読み取る型 | オリジナルの例文 | 問われる情報の例 |
|---|---|---|
| 1日の時間帯 | 「昨日の午後2時に、家族と公園へ行きました」 | 公園へ行ったのはいつか |
| 1週間の予定 | 「毎週木曜日に、妹は料理を習っています」 | 習い事の曜日はいつか |
| 1か月の期間 | 「来月のはじめから、図書館で勉強します」 | 勉強を始めるのはいつか |
| 1年間の思い出 | 「去年の夏、家族と海へ行きました」 | 海へ行ったのはいつか |
| 行き先と地名 | 「先週、友人と長野へ旅行しました」 | 旅行先はどこか |
| 何をしたか | 「学校の帰りに友人と料理を作りました」 | 帰りに何をしたか |
| 予定が変わった理由 | 「雨が強くなったので、公園へ行くのをやめました」 | 公園へ行かなかったのはなぜか |
| 感想や気持ち | 「初めて行った店はとてもにぎやかでした」 | 店はどんな様子だったか |
文字で正解を選ぶだけでは、手話の読み取りの練習にはなりません。教材の映像を見るとき、最初に誰の話かを押さえ、次に問われた日時・場所・活動を確認するための型として使ってください。
例文を使うなら、家族や地名、日時を入れ替えて、自分が知っている手話で表し、別の人に内容を読み取ってもらう方法もあります。表現が合っているかは教材や学習相手と確認してください。
過去問題集の助言を練習に移す
手元の過去問題集にある「試験のポイント」や掲載された受験者への講評から、繰り返し役立つ助言を私の言葉でまとめました。講評はその受験者へのコメントで、全員に共通する採点基準とは扱いません。
| 練習する場面 | 過去問題集から拾ったポイント | 自分で試すこと |
|---|---|---|
| 似た語を読む | 手の形だけでなく、位置・動き・表情を見る | 迷った二つの語を教材の映像で見比べる |
| 数字・地名を表す | 相手から見える向きと、落ち着いた速さを意識する | 録画して見やすさを確かめる |
| 出来事を説明する | いつ・どこで・誰と・何をしたかを具体的に伝える | 実際の経験を時間順に話してみる |
| 話をつなぐ | 単語だけを並べず、場面の移り変わりを示す | 最初・次・最後の順で約1分話す |
| 質問に答える | 分からなければ聞き返し、短い説明も添える | 練習相手に言い方を変えて質問してもらう |
| 相手と向き合う | 視線、うなずき、表情も伝わり方に関わる | 顔と手が見える状態で録画する |
ここで整理した助言を実際の設問と照らしたいときは、4級の問題と解答・解説を過去問題集で確認できます。
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面接で扱われた話題と質問の練習
確認した過去問題集では、表現のテーマに先週の出来事、旅行の思い出、去年の出来事、夏休み、一年間の思い出などがありました。どれも過去の経験を約1分で話し、その内容について面接委員から手話で質問を受ける形です。固定の質問文は掲載されていません。
下の問いは、掲載テーマから私が作った練習用のオリジナル質問です。実際の過去問や次回の出題予想ではありません。
| 話すテーマの例 | 練習相手に手話で尋ねてもらう質問 | 答える手がかり |
|---|---|---|
| 先週の出来事 | 「いつ行きましたか」「誰と行きましたか」 | 日時と相手をはっきり表す |
| 旅行の思い出 | 「どこへ行きましたか」「何が一番楽しかったですか」 | 行き先と、具体的な一場面を伝える |
| 去年・一年間の思い出 | 「なぜ印象に残っていますか」「そのあとどうしましたか」 | 理由と出来事の順番をつなぐ |
| 夏休みの出来事 | 「何をしましたか」「どう感じましたか」 | 行動と気持ちを一つずつ話す |
私は面接が一番緊張しました。用意した文章を一度話すだけでは、相手からの質問に答える練習が足りません。自分の本当の経験を話したあと、練習相手に表の質問を順番を知らせず手話で尋ねてもらいましょう。分からなければもう一度お願いし、読み取れた内容に答えます。
復習の順番
まず教材の映像で基本単語を見て意味を答え、迷った語だけメモします。次に短文の映像から日時・場所・行動を拾います。最後に自分の経験を約1分で表し、練習相手から手話の質問を受けます。私も単語や会話をDVDで繰り返し見直していました。
手話ライフのオリジナル読み取り動画問題は、撮影後に追加する予定です。今は教材の映像を使って読み取りを確かめてください。