全国手話検定3級の過去問傾向|頻出単語・短文・面接

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3級の過去問題集を並べてみると、4級よりも話題が広く、短文では一つの話から二つ、ときには三つの情報を結びつけることが大切だと分かりました。私が教材の映像で見直す場所を決めるため、単語の重なりと設問の傾向を表に整理します。過去問に出た語が、次回も出るという予想ではありません。

全国手話検定3級の過去問題集と手話辞典を並べた写真
複数の過去問題集で3級の単語・短文・面接の内容を見比べました。

3級で特に見ておきたいこと

4級では日時・場所を中心に、出来事を順に読み取る練習をしました。3級では学校や仕事、地域、健康、趣味などへ題材が広がります。過去問題集の短文は、活動・行事、場所、物に関する答えが多く、同じ話の中で「何をしたか」「どこで」「何を使ったか」「なぜ」を分けて確かめる必要があります。

また、最後の設問には三つの正答欄がありました。最初に見えた単語だけで選ばず、話の終わりまで見て、人物・活動・理由や結果の関係を追う練習をしたいところです。面接でも、身近な社会生活や自分の関心について約1分で伝え、その話をもとにした手話の質問に答えます。

※スマートフォンでは表を左右に動かして右側も確認できます。

3級で目立つところ確認した資料での数教材の映像で確かめること
活動・行事短文の正答欄90か所中20か所誰が何に参加・挑戦したか
場所・施設と地名同19か所行き先、住む場所、活動した場所を区別する
物・食べ物同13か所話の中で何を使い、食べ、選んだか
三つの情報を問う設問確認した6冊すべてに掲載話の前半と後半をつないで答える

この数は正答欄を私が分類したもので、出題範囲や配点を示すものではありません。場所・施設13か所と地名6か所を合わせて19か所としています。

集計した資料と数え方

手元の6冊の3級過去問題集で、基本単語の読み取り120問と、短文の読み取り42問を確認しました。短文は一問に複数の正答欄があり、計90か所です。書籍の年版を単位に数えており、試験実施年ごとの出題数を示すものではありません。

「消える/きえる」など読みが同じで表記だけが異なる答えは、集計上同じ語にそろえました。短文の分類は各正答欄で主に問われた情報を一つ選んだ、私の学習用の目安です。手話の映像や表現の違いを、この集計だけで判断することはできません。

複数年版に出た基本単語

基本単語120問を表記ゆれをそろえて数えると108語でした。11語が複数冊に出ており、「消える」は3冊、ほかの10語は2冊です。残る97語は確認した資料では一度だけでした。頻出語は復習の目印になりますが、この11語だけでは3級の語彙を覆えません。

復習のまとまり複数年版に出た語映像で確かめたいこと
動作・状態消える(3冊)、固い、許さない、退学手の位置・動きと、前後の話題を結びつける
食べ物ごま、マヨネーズ、唐辛子似た話題でも表現の違いを見分ける
顔・身体頬(ほお)、顔表す場所をよく見る
社会・場所信号、堺生活場面や地名の中でも意味を確かめる

※「消える」以外の表中の語は2冊に出ています。過去問の日本語の答えを覚えるだけでは、手話を見て読み取る力はつきません。教材で位置・動き・表情を確認し、5級・4級の語も合わせて広く復習します。

短文では何が問われたか

確認した短文42問には正答欄が90か所ありました。1〜6問目は各二つ、7問目は三つの正答欄でした。以下はその90か所を、答えに必要な情報で分類したものです。一つの短文に複数の種類が入るため、短文の「問題数」とは分けて見てください。

主に問われた情報90か所中読み取りで確かめること
行事・活動20何をしたか、どの催し・活動か
場所・施設13行き先や活動場所はどこか
物・食べ物13何を使い、買い、食べたか
人物・続柄9誰の話か、誰と関わるか
理由・気持ち7なぜそうしたか、どう感じたか
地名6地域名は出発地・行き先・居住地のどれか
その他22状態や結果、時期、健康、役割など

数字が大きい項目を優先して見直しつつ、理由・気持ちや結果を落とさないことも大切です。特に三つの正答欄がある設問では、話題、具体的な情報、その理由や結果を続けて確認してみます。これは練習の順序であり、どの設問も必ずこの組み合わせだという意味ではありません。

答えの組み合わせから分かる、3級らしい読み方

最後の設問で問われた三つの情報は、毎回同じ組み合わせではありません。確認した資料には、料理の目的・食材・変化、競技の場所・順位・気持ち、施設・関わる人・情報保障、地域・活動・別の活動など、異なるまとまりがありました。次の表は正答の種類を私が要約したもので、過去問の文章や解答の転載ではありません。

花を植える場面を、誰が・どこで・何をしたの三つに分けて読み取るイラスト
一つの場面から「誰が」「どこで」「何をした」を分けて捉える練習例です。過去問の場面ではありません。
話のまとまりつなげて読みたい情報一つの語だけで決めないための問い
料理・健康目的 → 使った物 → どう変わったかその食材は誰が何のために使ったか
競技・活動行った場所 → 結果 → 気持ち順位や感想は、誰の結果か
施設・支援場所 → 関わる人 → どんな支援かその施設で、誰に何を伝えたか
地域・交流地域 → 活動 → 別の活動どこで、どんなことを二つしたか

三つ全部を日本語の文章に訳そうとして止まるより、映像を一度通して見てから、「人」「場所」「活動」「理由・結果」の枠に分けると見落としに気付きやすくなります。答え合わせでは、分からなかった語そのものと、語同士の関係を別々に確認します。

同じ答えでも、話の場面は変わる

短文の正答を比べると、次の答えはそれぞれ2冊で使われていました。右欄は保存した過去問データの場面の要約で、設問文の引用ではありません。

重なった答え異なる場面の要約練習の手がかり
PTA学校での相談/運動会に関わる活動同じ団体名でも、何をした話かを追う
健康のため料理を工夫する理由/飲み物を選ぶ理由理由と、その前に説明された行動をつなぐ
図書館読書のために利用/定期的に本を借りる場所と、そこで行うことを結びつける
授業参観学校の別の活動のあとに参加/子どもの学校で参加参加した人と、出来事の順を確認する

同じ答えがあっても、直前に出た単語だけで正解を決められるわけではありません。教材の映像で、誰の行動か、どんな経緯かまで見てください。

三つの情報をつなぐ練習例

下の日本語は、過去問の型を参考に私が作ったオリジナルの練習例文です。実際の設問でも、手話の語順を示す文章でもありません。映像を見たときの確認項目を考えるために使います。

話の型オリジナルの例文三つの確認項目
学校・活動「娘の学校で地域の人と花を植え、そのあと授業参観に行きました」誰の学校か/何をしたか/そのあと何に参加したか
仕事・理由「職場の健康講座で学び、昼食の野菜を増やすことにしました」どこで学んだか/何を変えたか/なぜ変えたか
地域・結果「駅前のお祭りは雨で会場が変わり、体育館で開かれました」何の行事か/なぜ変わったか/どこで開かれたか
趣味・予定「友人に誘われて図書館の読書会に入り、来月も参加します」誰に誘われたか/どこで何に参加したか/次はいつか

文字を読んで答えを選ぶだけでは、手話の読み取り練習にはなりません。教材の映像から、まず話の中心、次に二つの情報、最後に理由や結果まで拾えるか試します。自分で手話にする場合は、習った表現が適切か教材や学習相手と確認してください。

過去問題集のポイントを練習に移す

過去問題集の「試験のポイント」と掲載された受験者への助言を、私の言葉でまとめました。講評は個々の受験者へのコメントで、全員に共通する採点基準ではありません。

練習する場面資料から拾った助言自分で試すこと
単語を読む5級・4級の語を復習し、3級の語を広く増やす繰り返し出た語だけでなく、教材全体を映像で見る
短文を読む一つの手話だけで決めず、前後のつながりを見る誰・活動・場所・理由を分けてメモする
スピーチをする自分の経験を具体的に伝え、理由や気持ちも添える一つの実話を約1分で話して録画する
相手に伝える表情、視線、手を表す位置、話のつながりを意識する顔と手が見える状態で話し、見返す
会話を続ける分からない質問は聞き返し、一語だけで終えず説明する練習相手から予告なしで質問を受ける

ここで整理した助言を実際の設問と照らしたいときは、3級の問題と解答・解説を過去問題集で確認できます。

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面接テーマと質問の練習

掲載された1分スピーチのテーマには、人とのつきあい、健康のためにしていること、今がんばっていること、夢や関心、暮らしている地域などがありました。「今がんばっていること」は確認した資料の中で再び出ています。ただし、次回のテーマを示すものではありません。

スピーチ後は、その内容について面接委員から手話で質問を受けます。固定の質問文は資料から確認できませんでした。下の問いは練習相手に手話で尋ねてもらうためのオリジナル質問です。

約1分話し、相手の質問を見て、具体的に答える面接練習の流れを示すイラスト
私が練習するときに意識したい「話す→質問を見る→具体的に答える」の流れです。実際の面接場面を再現したものではありません。
話すテーマの例練習用の質問答えるときに足したいこと
人とのつきあい「最近、誰とどんなことをしましたか」相手との関係と、具体的な出来事
健康「なぜそれを続けていますか」きっかけと、自分に起きた変化
今がんばっていること「難しかったことは何ですか」困った場面と、どう取り組んだか
夢や関心「興味を持ったのはいつですか」きっかけと、今したいこと
地域「その場所の好きなところは何ですか」場所の特徴と、自分の経験

私も練習するなら、まず自分の実際の話を約1分にまとめ、練習相手に質問の順番を知らせず手話で聞いてもらいます。質問が分からなければ聞き返し、理解したことに答えます。用意した文章を再生するだけで終えず、相手とのやり取りまで練習することが大切だと思います。

次の復習へ

このページは過去問題集の傾向を読むためのものです。単語を見て意味を答える、短文から二つ・三つの情報を取る、1分話して質問を受ける、という順番は対策講座にまとめました。手話ライフのオリジナル読み取り動画問題は撮影後に追加する予定です。