触手話とは?手に触れて伝わる、もうひとつの手話
手話を勉強していると、知らなかったコミュニケーション方法に出会うことがあります。
私が学ぶ中で知った方法の一つが、「触手話(しょくしゅわ)」です。
手話は、相手の手の動きや表情を目で見て読み取るもの、というイメージがあるかもしれません。触手話では、話し手が表す手話に触れ、その形や動きを読み取ります。
今回は、触手話の基本と、手のひらに文字を書く方法などとの違いを調べて分かった範囲で紹介します。私は触手話を実際に体験したわけではなく、学習者として知ったことをまとめています。

触手話とは?
触手話は、話し手が手話を表し、受け手がその手に触れて手話を読み取る方法です。手話の形を目で見る代わりに、触れて動きを受け取る、と考えるとイメージしやすいと思います。

見え方に合わせて手話を目で読み取る「弱視手話」とは、受け取り方が異なります。東京盲ろう者友の会の説明でも、触手話と弱視手話がそれぞれ紹介されています。
触手話を使う人は?
触手話は、盲ろう者が使うコミュニケーション方法の一つです。盲ろう者とは、視覚と聴覚の両方に障害がある方を指します。
見え方や聞こえ方、これまで使ってきた言葉やコミュニケーション方法は一人ひとり異なります。そのため、すべての盲ろう者が触手話を使うわけではありません。見え方に合わせて手話を目で読み取る弱視手話や、手書き文字、指点字、指文字などが使われることもあります。
どの方法を使うかは、本人の状態やこれまでの経験、希望によって変わります。厚生労働省も、意思疎通支援は障害特性に配慮し、本人のニーズに即して行うと説明しています。
手のひらに文字を書く方法とはどう違う?
触手話と混同しやすい方法に、「手書き文字」があります。手書き文字は、相手の手のひらなどに、ひらがなやカタカナ、漢字を書いて言葉を伝える方法です。
触手話では、文字を書くのではなく、話し手が表す手話の形や動きを触れて読み取ります。どちらも手に触れて情報を伝える方法ですが、受け取る内容が異なります。

「指点字」も、触手話とは別の方法です。指点字は、受け手の両手の人差し指・中指・薬指を点字の6点に対応させ、指をたたいて伝えます。手話を基にする触手話に対し、指点字は点字を基にした方法です。
手話を学ぶ中で知ったこと
私は普段、手話を目で見て学んでいます。そのため、手話は視覚で受け取るものだと考えがちでした。
触手話について知り、同じ手話でも、相手の見え方や聞こえ方に応じて受け取り方が変わることを知りました。手話を学ぶことは、単語や表現を覚えるだけではなく、人によって異なるコミュニケーションの方法を知ることにもつながるのだと思います。
もし触手話を使う方と話す機会があれば、触れ方を自分だけで決めつけず、本人が使いやすい方法を確かめることが大切です。私も、まず知ることから学びを続けたいと思います。
まとめ
触手話は、話し手が表す手話に触れ、形や動きを読み取るコミュニケーション方法です。手のひらに文字を書く手書き文字や、指で点字を伝える指点字とは、それぞれ仕組みが異なります。
盲ろう者の見え方や聞こえ方、これまでの経験は一人ひとり異なり、使うコミュニケーション方法もさまざまです。触手話について知ったことをきっかけに、相手に合った伝え方を本人と確かめることの大切さを、これからも学んでいきたいです。